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2009年12月6日日曜日

理論化学研究会の反対声明に対する反論と反対声明原文

理由

事業仕分け内で批判された点に対する明確な答えになっていない。




論点

・仕訳人は意義については賛成である点(引用1)
仕訳人の側が総論賛成であるのにも関わらず、
事業意義を主張していること

・事業計画の妥当性と、仕様変更後の見直しの妥当性(引用2)
計画変更をせざるをえなくなった事業計画は妥当であったのか
大きな仕様変更にも関わらず、どのような点で事業継続に妥当性があるか、明確でない

・科学技術開発と人材育成(引用3)
見直すことが本当に技術開発や人材育成に大きな影響をもたらすのか

・利用者にとっての事業の意義(引用4,5)
見直す事の利用する川にとっての影響
利用審査組織の妥当性
他の開発と比べて10ペタマシン一台を作る意義はどこにあるのか

・緊急性(引用6)
今、急いで開発する意義についての妥当性はどれほどあるのか


理論化学研究会の方々が主張されているのは
利用者にとっての事業の意義についてかと思われますが
批判された点について全く答えられておられません。

報道されている部分的な事実を、
拾い集めて批判されているようにしか見えません。

主張が少し短絡的に思えますので署名はいたしません。


以下引用
いずれも、事業仕分けを文字に起こしたものから

引用元サイト
http://mercury.dbcls.jp/w/index.php?%A1%CA%C6%C8%A1%CB%CD%FD%B2%BD%B3%D8%B8%A6%B5%E6%BD%EA%AD%A1%A1%CA%BC%A1%C0%A4%C2%E5%A5%B9%A1%BC%A5%D1%A1%BC%A5%B3%A5%F3%A5%D4%A5%E5%A1%BC%A5%C6%A5%A3%A5%F3%A5%B0%B5%BB%BD%D1%A4%CE%BF%E4%BF%CA%A1%CB%A5%C6%A5%AD%A5%B9%A5%C8

引用1=================================================
理研?)私、科学者といいますか、研究者でございますので、研究者としての立場から発言をさせていただきたいと思っております。
 先ほどから例えば費用対効果の話が出ておりますけれども、サイエンスには、費用対効果というのが馴染まないものというのももちろんございます。もちろん、経済効果とかそういうことも必要でございますけども、そういう部分もございます。例えば、基礎科学の分野でいいますと、宇宙のビッグバンは一体どうやって始まったのかとか、鉄以上の元素はどうやってできたのかとか、あるいは星の誕生というものはどういうものかとか。これは、実はこれができるのはシミュレーションだけなんですね。こうした大型…スパコンを使ったシミュレーションだけです。それから、地震のシミュレーションにしてもですね、…

進行役)あのー、その一般論はみなさん共通の認識ですございますので…

理研?)はい。ですからその、そういう…

進行役)これだけのお金をかけて、これを、来年度やる必要性について具体的にお答え下さい。

理研?)ですからこうした、国民に夢を与える、あるいは世界一を取ることによって夢を与えることが、実は非常に大きな、これは、このプロジェクトのひとつの目的でもあり…

48:00

)あの、思いもすごくよく分かるし、国民に夢を与えるものは私たち全員否定しているものでは全然ないんですね




引用2=================================================
)あのですね、平成17年の11月に事前評価があって、プロジェクトの実施が妥当とされたと。そして19年9月に評価があって、複合システムとすることを決定したと。一方で、これまでの今日の話をおうかがいをしていますと、ちょっと、およそ責任が感じられないんですね。
 例えば複合型からスカラー型にうつることについて、ベクトルの影響は限定的であると、最初からそういうことをおっしゃられているわけですね。これは、果たしてほんとうにベクトル型を一緒に含めた複合型でやる必要があったのかと。科学技術会議の判断が間違っていたのか、みなさんのミスリードだったのか、それとも不確定要因があったのか、これははっきりさせていただかなきゃいけないということと、さらに今、競争関係にあるとおっしゃいましたね。これ、当時の科学技術会議の中でも指摘があったと思うんですが、そもそも競争関係にあって、別な企業同士やってることを、無理に複合型でやったこと自体に問題がなかったのかどうなのかと。
 だってもう世の中の大勢はスカラー型で行こうとしている中で、あえて複合型でやって、まあベクトル型は確かに日本のリードしていた分野であったかもしれませんけども、しかし今になって結局複合型が分かれてしまったということについての責任は果たしてこれ、どこにあるのかと。これだけ国費を投入してきて、設計がほとんど終わって今からというときに仕様が変更されるということについて、これは非常に疑問を感じざるを得ないと、いう意味では、やはり計画、やっぱりもういっぺんこの総合科学技術会議に戻すなり、内部の評価委員会ではなくて、戻すなりしてもう一回再検討するのが、私はやっぱりこれ、筋ではないかと思うのですが。
 今のいくつかの疑問にお答えをいただいて、また最後の要望というか提案に対してどうお感じになられるかということをお願いいたします。




引用3=================================================
)えっと、見直し…立ち止まって見直しをした方がいいと思います。当初の目的をどれほど達成しているのかどうか、NECが途中で抜けたことも含めて、無理がなかったのかどうか、等々いっぱいあると思いますよ。
 人材育成というのはみなさんは、利用者だけのことじゃなくて、作る人の人材育成、ある種の継承性もあるわけです、そこも含めて何ら考えていないような気がする。要するに、1社だけ残ったところで、残りの2社は全然コントリビューションしてないわけでしょ。その観点からいうと非常に大きな問題だと私は思う。ですから私が思うのは、一度立ち止まって、一年ほどかけて見直しをやるということが必要じゃないかと思いますね。一番効率的…これは(…)と違って、止めたからといって、技術は残りますから、それを使って、性能は落ちるにしろ、作って、使ってもらう。
 例えばベクトル機は排除ということになりましたけど、たとえばIPCCでコントリビューションあったからって3年後やるために、やっぱり今、プログラムが書けないと大変ですよ。書き直した結果が正しいかどうかという検証も含めなきゃダメだから、そう簡単にはいかないんですよ。だから同じ機械があって、使ってやった方がよっぽど楽ですよ。そうやってトータルとして研究者の時間の価値を考えると、できるだけ少量の、効果的な方法とマシンを入れてやるってのはありますからね。そこを含めてちゃんと見直した方がいいかと思いますが。というのが私の意見です。




引用4=================================================
)だから研究の場合には、これがないからって日本の研究が全部ダメになるわけじゃないわけでしょう。IPCCのなんとかで日本のコントリビューションがなくなるわけじゃないし、たとえばここに書いてるような、自動車の衝突実験やるときに、このコンピュータ使わなくたって、今までのやつである程度はできるわけだし。もうあらゆることがね、これができなけりゃ全てダメになるって話じゃないわけですよ。だからその、科学としてここまでやるから、これがないとダメなんだという言い方はおかしいでしょうと言ってるわけね。で、今あなたがおっしゃったように、まさにそうなんだから、別にこのプロジェクトを一回立ち止まって見直したって、日本の国益にとってなんのマイナスにもならないでしょうということです。



引用5=================================================
 で、それとまず使わせ方について。一般利用者集めると、課題選定組織みたいなのを作って、そこに選定させようとしてますけどね、それはまず、課題審査をやるときに、審査員の方々やられますね。その方がたとえノーベル賞を取られた方としても、なるほどその分野についてはよくご存知かも分かんないけども、研究というのはなにが化けるか分からないんですよね。だから学識経験者が正当に判断できるかどうか疑わしいところがあるわけですよ。その点大型センターがうまくいったっていうのは、ただお金があれば、交通整理的な利用料金しか取ってませんから、非常に少額ですよ。だから、民間の企業だと10倍とか100倍ぐらいかかるんで、ほんとうに少ない金額です。ほんとうにやりたいという意欲があれば、意欲ですね、ないとだめですよ、あれば、できる状況にあるんですね。
 で、ペタみたいな1個だけ。あ、もうひとつ、複数のセンター作る部分の問題は、デバッグやるときに、やっぱりフルコースで使わざるをえんわけですよ。その間、本来の計算が止まるんですよね。そういうことがあって、複数個があってやると、実際使うときに10ペタあったとしてもですね、そんなん使うことまずない。1ペタを10台に分けてやった方がよっぽど(お金?)、みなさん助かるということにはなるんだと思いますよ。
 それで、見ててですね、現場というか、こうやれば日本のインフラ整備、あるいは外国に互して、競争できるような人材を輩出するような形のね、構図になってないような気がするんですよね。それが私の感じるところ。それでいずれにしろ、その…
(東大 金田康正教授)



引用6=================================================
)あのー、ひとつだけ。これは国民目線から見た場合非常に分かりにくい議論になると思うんですが、これを基礎研究とした場合に、このスパコンを作るというのはかなり労働集約型の気がするんです。すいません、私素人だから間違っているかもしれません。普通のノーベル賞だとか、画期的な技術開発っていうならまだ分かるんですが、これはかなり労働集約型、それで金田先生がおっしゃったように、一定のところで蓄積があるならば、それは別に死なないと。
 それから、世界一を取らなきゃいけないというけれど、日米の競争があるっていったら、じゃあドイツだとかフランスだとか、その他のヨーロッパ諸国はどうなんだろうかっていうと、そこの企業も全部潰れちゃうのかっていうと、そんなのはないだろう。ということは、日本の全ての企業が大ダメージを受けるということでもなさそうだ。というようなことだと、やはり積み上げ型で、どうしてもこの時期にやらなきゃいけないというのがやっぱり見えないんですね。もう少し遅くたって積み上げ型だったらできるんじゃないか。
 そのときで、もし…いや、お金があれば今やるべきだと思います。ただ、お金がないときだからこそ、ちょっとそのスピードを遅らせるのか、あるいはいったん見直しながらもっと効果的なものをやるのか、あるいはアメリカの開発を一番を取らなくてもいいからその一番を見ながらその次のステップを考えるのか、やっぱり一回見直すべきじゃないかなというのが、こう、まあ素人的に見てですね。特にこれは労働集約型だなあと思うので、そう思うんですが、そのへんはいかがでしょう。


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> 文部科学省
> 副大臣 中川正春 様
> 政務官 後藤 斎 様
>
> われわれは「次世代スパコン開発計画の凍結」に反対いたします。
>
> スパコンは科学技術の要の一つであり、国民の生活に直結する最先端科学技術
> に欠くことのできないものであります。米国は長年にわたりスパコン開発に積極
> 的な投資を行ってきましたが、我が国においても、国の支援と産業界の努力に
> より、米国と並ぶ世界最先端の技術を維持すると共に、大学研究機関に最先端の
> スパコンを配備して優れた成果を上げてきました。現在、最先端技術は厳しい
> グローバルな競争にさらされておりますが、その維持・開発を一度中断すること
> は中止・撤退に等しい影響があります。
>
> また、日本の理論化学・計算化学の研究は、伝統的に世界的レベルにあります。
> それは、1981年の福井の「フロンティア電子理論」に対するノーベル化学賞受賞
> や、昨年の諸熊の「分子の構造・機能・反応設計に関する理論的研究」に対する
> 恩賜賞受賞を頂点とする卓越した業績からも窺い知ることができます。理論化学
> 研究会は、こうした研究成果を引継いで、現実の化学物質や化学反応を理論計算
> に基づき研究する研究者の団体です。実験化学の技術的な進展とともに、理論化
> 学
> ・計算化学においてもその研究対象はますます複雑になり、大規模なものとなっ
> て
> います。これまでの世界レベルで最先端の研究力を維持しつつ、一層の展開を
> していく上で、高性能スパコンは最大の武器となります。
>
> こうした学術的な背景からも、次世代スパコン開発計画は、平成17年度より総
> 合
> 科学技術会議をはじめとする政府の様々の委員会、審議会において、多くの専門
> 家
> と一般委員を交えて審議・検討が行われ、国の基幹技術として推進が定められた
> ものです。今回の事業仕分けでは、そのような議論の積み重ねと推進理由が考慮
> されず、費用対効果や「世界一である必要はないのではないか」といった極めて
> 表層的な、しかもわずか一時間の議論により結論が出されています。我が国の国
> 家
> 水準および学術・科学レベルのこれ以上の低下を喰い止めるためにも、また未来
> に
> おいて大きな禍根を残さないためにも、賢明で的確な判断が求められます。政府
> は、
> 本計画の重要性を再認識し、参加企業の一部撤退を乗り越えて世界最高性能の
> スパコンの開発・整備を推進するため、より一層強力に本計画の推進を図るべき
> だと考えます。
>
> 理論化学研究会 第三期世話人
>
> 北海道大学・  教授・ 武次徹也
> 東北大学・   教授・ 河野裕彦
> 早稲田大学・  教授・ 中井浩巳
> 名古屋大学・  教授・ 長岡正隆
> 分子科学研究所・准教授・信定克幸
> 京都大学・   准教授・佐藤啓文
> 大阪大学・   教授・ 中野雅由
> 岡山大学・   教授・ 田中秀樹
> 九州大学・   教授・ 中野晴之