これから、本格的に研究生活が始まる。
または、本当に研究者としての人生が始まろうとしている。
それを予感させてくれる一日だった。
金曜日、
研究室のProgress Meeting(研究成果の定期報告会)があり、参加することができた。
冒頭、君はNew Commer(新人)なんだから、遠慮せず
わからないことがあれば、日本語でいいから質問しなさい
と、Boss(小松崎先生)に言われた。
僕が、この度所属することになった研究室には、
フランス人留学生と、中国人ポスドク(Post Doctor:雇われ研究員)がいる。
その為、今回の報告会ももちろん英語で行われた。
ある程度のコミュニケーション自体はすでに可能なことは、
これまでの会話の中でわかっていたが、
研究内容の話となると、全く別問題である。
話し手は、いずれも日本人だが、やはり専門用語が多くわからなかった。
説明不十分でわからないことがあれば、
英語自体でわからない部分があり、
もちろん手法に対しての知識不足が問題となることもあった。
僕は、必死になって内容についていこうとはしたが、
完全にノックアウトされてしまった。
暫くして、同時期に来たポスドクの方との歓迎会を開いていただいた。
雑談で、北海道での余暇の話や、
趣味の話、たわいない雑談や僕の卒論について色々と話したが、
それよりも何よりも、宴席の最後にBossが僕に対して話して下さった言葉が、深く突き刺さった。
今日聞いた内容は、きっとわからないことが多かったと思うけど、
恥ずかしがらないで、わからないことは、日本語でいいから聞いてください。
それは、これまで僕らが既にやってきたことなんだから、君が質問するのは自然なことだ。
僕は、もちろん反論した。
恥ずかしがったわけではなく、自分の中で質問が作れなかったのだと。
分からないことが多すぎたり、許容を超えるような情報で、とても質問できなかったんだ
と
しかし、先生はまた同じことを言った。
どうぞ、恥ずかしがらないで、わからないことは、日本語でいいから聞いてください。
これまで、研究室での生活が、2,3日あったが、
その中でも、節々に先生流の我々学生や研究員に対する細かい配慮に気づかされていた。
我々がより議論しやすい環境づくり、研究しやすい環境作りに
先生の腐心が見てとれている。
それだけに、この日の言葉は、
深く深く突き刺さった。
その日
床につき、考え込んだ。
本当に僕は質問ができなかったのか。
質問することを恐れていたのではないだろうか。
この言葉を、布団の中で自分にぶつける度、
反省させられた。
僕はこの日
研究者としての人生を、
一歩、
歩みだしたのかもしれない。
そのために必要な環境は、
本当によく揃っている。
僕には勿体ないほどの
仲間や、環境。
その重みは、僕の胸を熱くするとともに、
その先に広がる道筋が、
遥か遠くまで続いていることに、大きく震えてしまった。
始まりの日に、
僕はどんな人生に歩みを進めることだろうか。
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